読書感想文。
今日は、最近読んだ本の感想をまとめておこうと思います。
直近で読んだものから。
1冊目:チョン・ヘヨン「誘拐の日」
(Amazonさんから画像お借りしました)
今年に入って、韓国人作家作品を多く読んできましたが、ミステリーは初めて。
あらすじは、娘の病気の手術代のため、やもなく誘拐を決意した主人公のミョンジュン。不器用で、気が優しい男です。でも目的の豪邸から飛び出してきた少女ロヒをうっかりはねてしまい、その衝撃でロヒは記憶を失ってしまいます。そんななかロヒの家から両親のしたいが発見され、ミョンジュンは殺人の容疑者になってしまいます。。
こんなストーリーなのですが、まずミョンジュン。そもそも誘拐するような人ではないのですね。ちょっと抜けているんだけど、でもとっても気の優しい男なんです。そして非常~に不器用。でも、大切な娘に必要な手術代どころか、全くお金もない。もうこれは、お金持ちの子どもを誘拐してお金をもらうしかない!!という方向へ行くわけです。(というかそもそもこのアイデアも彼自身のものでない)
だから誘拐しちゃっても、ロヒに散々こき使われたり、わがまま聞いてやったり、途中から殺人事件の謎を解こうとロヒと一緒に動き出したり。でもミョンジュンのこの人柄が、まず読み続けたいというひとつの引き金になっている気がします。またこのロヒも巷でも有名な超天才少女。この二人のアンバランスでコミカルな掛け合いが、とってもいい味を出してくれています。ミステリーにありがちな、引っ張って、引っ張って、どーーんんといきなり犯人登場!!というよりは、展開が早く、読みやすい。それもあっという間に読めた理由かと思います。
2冊目
「向田井邦子の本棚」
(こちらもAmazonさんから画像お借りしました)
向田邦子が亡くなって40年。今年は、彼女の特集コーナーが色んな場所で見られました。私は自他共に認める向田ファン!永遠に憧れの女性です。
そんな彼女の自宅には、生前1600冊もの本があったそうで、この本には、彼女が影響を受けた本だったり、料理や旅行といった彼女が愛したものがぎゅっと詰まっています。あまり向田作品を読んだことがない方でも十分に楽しめるし、彼女がどんな風に「暮らし」を楽しんでいたかを知ることができます。
是非、手に取ってもらいたい1冊です。
さて最近は、1週間に2冊ほどのペースで読書をしています。
もうちょっと読書時間を確保したいなと思いつつ、10時を回るとすっかり眠気に襲われてしまうこの頃・・・・ ああ、体力が欲しい!
というわけで、9月とはいえど、まだまだ暑い日が続いています。
コロナも含めて、ご自愛くださいませ。