日常を綴る記録

食、旅、読書、イギリスが大好き。たまに、美味しいイギリス料理や紅茶、お菓子、カルチャーについて語っています。

完璧主義者について考える。

今年に入って、3回ほど「完璧主義者」と言われた私。

びっくりして何も言えず、あーうん、という言葉が出したように記憶しています。

そのあとなんだかやはりモヤモヤするので、辞書を引っ張ってみると

「物事に不十分な部分があることを許さず、不足や欠乏のない状態であることを求める考え方や性格などを指す表現。妥協を許さないさま、ほどほどの加減を知らないさま。」

だそうな。

瞬時に思ったのは、うん、絶対違う、ということ。

だって不十分でよし、仕方ないよね、というスタンスで子供の頃から生きてきたし、妥協を許さないどころか、妥協だらけなんだけど。。

でもなぜ、そんなふうに思われたのか?思われたのか?

多分、暮らし方なのかな、と。

片付いていない状態は本当に嫌だし、指紋だらけの床を見たらテンション下がるし、臭いトイレなんてもってのほか!

そもそも、暮らしを整えることが完璧主義者ならば、もうそこらじゅうのインスタグラマーが完璧を求めすぎて疲労困憊しているはず。インテリア、なんて言葉も存在しないですよ、だって楽しむものでしょ。

元々私は大の片付けが苦手な人間で、結婚してから急に変わったわけではなくて、自分のだらしない性格も変えたかったし、自分の家に対して誇りを持っているイギリス人(いわゆるHouse proud) と暮らす中で、もっと家に、暮らしに向き合いたかったという経緯があります。

夫の両親が暮らす家やインテリア、暮らしに恋に落ちたことも理由の一つかもしれない。

大人であれば、皺くちゃのシャツやハンカチははっきり言って非常に恥ずかしい。

スーパーで買ってきたお惣菜をそのままテーブルにどーん!なんて味気ない。

ハサミを探す時間を読書にあてたい。

そんなことをクリアしているうちに、すっかり今の暮らしが定着し、そしてしっくりくることに気づいた、という感じ。

忘れっぽい、物をなくしやすい私が大人になるために必要なプロセスだったわけですね。

私は完璧主義者ではありません。

暮らしを思う存分楽しんではいるけれど。

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大好きなエッセイストで女優の沢村貞子さん。

彼女が心から暮らし、食を楽しんでいる様が生き生きと書かれています。是非読んでいただきたい一冊です。

家事が好きだ〜!なんて今時言うと

「お前みたいな女が家事を好きとか楽しむとか言うから、いつまでたっても女ばかりが家事をすることから抜け出せないんだ!」

なんて声が聞こえてきそうだけど、いやいや怖がらずに言いましょう!

掃除もお料理も、私大好き。

話が逸れたので、この辺で。